第六話「署長が消えた日」

コメディ回。といってもどたばたではなくて、大真面目な顔で変なことを言ったりしたりするタイプの突っ込み待ち系のギャグだが、相変わらず子安お兄さんが主役である。一応次男中心の話ではあったのに、印象に残るのは結局お兄さんが入っていたくまなのだった。まあ「ちーこりん」と「めーこりん」とか微妙に放送禁止用語っぽいネーミングもそこそこ印象的でしたが。
 そういえば、今回のコンテはなんと山本寛で、クレジットにその名前を見たとき、納得と意外が同時に来ました。納得とは、映画的な画面構成を嗜好しているのだな、というのがよくわかる画面構成がある反面、かなりどうでもいいゆるいショットも混在していて、全体として散漫なところ、くまのシーンでの感情描写の浅さ、あたりは、ハルヒなんかでもよく感じる特徴だったからで、意外とは、そういった欠点があってなおシリーズのアクセントとしての息抜き回というオーダーに答えた佳品に仕上がっていたからだ。具体的にはらきすたハルヒのどのエピソードよりもよりも楽しく見ることができたのである。シナリオとの相性がよかったのかもわからないが、気持ち悪いダンスの演出なんかをしているよりはこういう仕事をたくさんしてほしいところ。