第四話

 はまじ、という、女のような体型で女のような性格で女のような声で女のような服を着るのが趣味で友達が女ばかりで妹に母親のように思われている人が実は男でした、という話。まあよくあるネタですけど、これが特定の人間へのいじめを見て見ぬふりをしている人たちとその人を部下を使ってボコらせている人の話というとわりあい珍しいかもしれないし、さらにそういう人たちと馴れ合ってる主人公がいじめの対象になっている人と友達だという自覚がある話となるとずいぶん珍しいかもしれない。旅行にさそう前に、みんなを引き連れていって謝らせるとかすべきなんじゃないかなあ。それをしないであえて誘って、断らせるのが目的だったら(いじめっ子達とわざわざ海になんて行かないよね普通)、なかなかの策士だけど。それとも村の事情とやらを完全に受け入れて、いじめ容認派に回ってるのかな。謎である。
 それにしても、メインヒロインの人は洗濯は洗濯板、お風呂は滝壺、という生活で冬場はどう凌いでいたのだろう。金銭をどこで獲得してるのかも謎だし(海へも歩いてきたわけではないだろうし)。