第三話

 姉妹間のゲームの話。もとが十八禁ゲームなのだからお色気展開になるのはむしろ自然の流れであるはずなのだが、ロザリオよりも強引、かつノリが病的で気持ち悪い。凄い指揮者らしい長女は露出狂の変態だし、アストラルの社長みたいなボディーガードはパンツいっちょでベランダですずむ親父的なデリカシーの持ち主(つまり、デリカシーを持ってない、ということである)だしと、ただただ不健全なだけで、エロティズムとは無縁の世界の住人ばかりになっている。序盤の「仕事中はまじめで凄いお嬢様」の描写も前回の次回予告のせいで執事君の方が指揮うまいんじゃないかと思ってしまうし、ジャイアンの出演もなにか涙ぐましいし、やってることがほとんどすべて空回っているように思う。作ってる方ははたしてこれで満足なのだろうか。