ナイトウィザードのセカンドシリーズでも始まったかと思うぐらいに、ライトノベルチックなエロゲーアニメ。主人公達の使う力は魔法系ではなくて、スタンドっぽいが。
 話としては「正義の味方に俺はなる!」とかなんとか、正しく子供っぽい願望を抱いていた少年が成長したら思いっきり断念していた、という、某聖杯戦争エロゲーよりは現実的な状況からスタート。でもまあ、結局自分のうちにめぐる凄いパワーを使いこなすようになって「正義の味方」になっていくんだろな、と今から予感できるので、実質はあれと対して変わらない、とは言える。少年時代の夢の実現はこの手の話のお約束ではあるから、料理人の腕次第ではまともな話になる、ともいえますが。
 絵的には、メインキャラとモブの差がものすごく、もはやギャグの世界になってるのがきつい。それもどっちかというとモブのほうが自然で、主人公達のほうが髪型や色味が極端で珍奇に世界から浮いているのがなんとも。本格的なスタンドバトルは次回以降のようだが、カッター使い君がやくざを切り刻むあたりの描写が露骨に放映用に再編集されてる感じだったので、ハードな描写は期待できなそうだし、かなり低予算っぽいから、ナイトウィザード的な安定高品質な作画や凝った演出もあてにはできなさそうだが、変に気張らなければ、ロザリオとバンパイアのシリアス風味な外伝として、楽しくみることはできる……かもしれない。