第一話「告白」

 ゲームはやっていないのだが、終盤の展開の一部はなんとなく知ってしまっているので、それをアニメで再現するとしたらそこは驚けないな(いや、放送コード的に無理か?)、などと思いつつ、それ以外はよく知らないので、原作村の異邦人的なスタンスで見始める。

 うーむ。世界さんが物凄く痛い。正確にはそういう世界さんをデザインしたスタッフが痛い。主人公に惚れているが主人公には気の置けない友達としか思われてない、というよくある振られキャラなのだが、こんな「度量があって健気な私って素敵と思っているミザリー」とでも言うようなサイコすれすれのキャラにしないでもいいじゃないか。主人公も、初心とか純真と
かを通り越して精神障害なんではないかと思うぐらいの鈍感ぶりで、やりすぎにみえる。
 もっとも、昼メロ的にどぎつくかつハイテンポに話が進行しているので、こういう極端なキャラ設定も意図的なものであるのかもしれない。それこそ例の後半の展開のための準備段階というような。
映像や演出は丁寧。これまた全体にクドい感じだし、恋愛ドラマをやりたそうなのに、女子キャラの肉体にフェチに迫るカメラはどうかと思うが(主人公がそういうキャラでその視点でやっている、というのならともかく)、つくりとしては手堅い。
 
 作品の成否は、ひとえにシナリオの出来如何にかかっていると思われます。さてさて。