第二話

 OPを飛ばしてみると、だいぶ印象が違うことを発見。なにごとも、第一印象が重要ということですな。

 それだけでなく、前回ほど単調な映像と、退屈な会話でなく(そういえば、最近の女子高生は焼肉屋に頻繁に通うのだろうか? 原作にあったかなあ?)、二分割進行などで「見せる」工夫もあり(*)、そこそこ見られた。しかしそれでもまだ、ひだまりスケッチとは違う意味で眠くはなりますが(辞書を朗読しているような薀蓄パートはともかく、おたくのひとりごとのようなネタは、もうすこしなんとかしたほうがいいと思う)。

 あと、後半の原作の四巻以降かアニメオリジナルか作者の別の四コマシリーズなのかわからないラッキーチャンネルコーナーは、その騒々しさ、作っている人たちだけが楽しそうなムード、全体に悪趣味、とさまざまな点でOPと似通っているから、ある意味こちらこそ本編とも言えそうなものだが、ああいう生々しい後輩いじめの現場をだらだら放映して誰が楽しめるのだろうか。
 後輩いじめの経験者――もちろん加害者――の共感がえられるかもしれないが、それだとずいぶんとレアな人々しか喜ばないような気もしないでもない。まあたぶん「萌えキャラ」で「毒吐き」というミスマッチの面白さを狙ってはみたものの、毒の選択を間違えたんでしょうな。ブラックユーモアとシックジョークとおっさんの下品な嫌がらせとは、似ているようでまるで違うものだということが、わからなかったのだろう。せめて、映像的に面白ければ、文字通り見るべきところもあるわけだが、固定カメラでラジオの公開録音みたいな映像ではねえ。

(*)当然のことながら、ああいった場面に代表される、実写映画的に凝った演出のパートがあると、作品全体に同じ(か、それに近い)水準が要求されるわけだが、そこで、『ハルヒ』の長門の部屋の再来のような、アニメ的というか、えらくいい加減なパース把握の作画を許してしまう、辺りの集中力のなさも健在だった。これはお家芸と見るべきなのか、失敗からなにも学べない学習能力不足と見るべきなのか迷う。
特に今回は作画に鈍感な人間にも一発でわかるものだから、特に迷う。具体的には、休み明け最初のHRの場面の先生か黒板が伸縮自在で、見ていてなんか怖い(ここを参照)。わざとやってんのかね?