第二十四話「呪いの家♯3」

 八つ墓村の落ち武者のような怨霊の存在が明らかになり、話が大きく動き出す。といってもまあまだ「霊場」の秘密やなる関係ではあかされてないことも多いので、すべてがすっきりするのは最終回に持越しではあるけれど。
 今回の見所は、やはりラストの怨霊による直接攻撃展開で、心霊的な不気味さもいいが、こういうお化け屋敷的な「ホラー」も悪くない。坊さんやジョン、リン、そして松島さんまで、数ばかり多かったSPRチームも、シリーズクライマックスにふさわしい活躍でありました。
特によかったのは「海から来るもの」たちのデザインで、単純に犠牲者の形を借りるのではなく、グロにアレンジをしてあるあたり。見た目の気持ち悪さというのがカードとして派手に使えるのは映像作品ならではある(あと特殊効果にお金を掛け捲らなくても、画面内のクリーチャーがあまり浮かないのは、アニメの強みか)。

 ちなみに、なおさんを崖から落とした犯人がどうこうという、似非推理ものふう展開があったが、あれはさすがに入らない気がする。推理というほどものでもないし、怨霊が人を操り放題である以上、物理的な実行犯をあげつらってもしょうがない。

さて、次回、全ての謎は明らかになる……のか?