第二十四話「ときめきの別れ」

 別れでときめくやつがいるものか、と思ったりもするがそれはともかく、陸のお別れ会と、つかさと弥生の本格的な告白(天宮さんはじかに持ち越し)。二人がそれぞれの思いのたけをぶつける場面は、やりすぎなくらい濃い演出で素晴らしい。こうなるともう、陸くんは三人いないと駄目だと思います。果たしてこれで、三人のうち誰か(というか天宮さん)を選ぶ展開になるのだろうか? オーソドックスに天宮さんとくっついてメールアドレス交換しておしまい、でもは間違ってはないのだが、約束した場所に陸くんが順番に赴いて断っていく(ないし、ヒロイン二人待ちぼうけ)は絵的にも微妙というだけでなく、最終回にやる話じゃないような気がする。うやむやで誤魔化して終わるか、含みは持たせつつも誰も選ばずに去っていく、とかでお茶を濁すといった、ある種ずるいオチのほうが、むしろ美しいようにも思えます。さてどうなることやら。
 
 そういえば、ひよこは一年たってもひよこでしたね。成長しないひよこなのか、あるいはあれはヒヨコという生物であって、鶏の幼態ではないのか?