「外法編」第一夜から第四夜まで

 思い立ったが百年目ということで、区切りが良さそうなところまで、まとめて見てみた(この調子でレッドガーデンとシュヴァリエも見よう)。原作はゲームらしいがそちらはまったく知らない。

 で、思ったこと。これはけっこう楽しい。

 派手なアクション、容赦ないグロ描写、死ぬときは死ぬキャラ(。死ぬためのキャラばかりだけど)。紋切り型だがきちんと確立しているヒーローたち。現実の風景と伝奇的な描写の兼ね合い。いい意味でとても菊地秀行テイストである。敵がいまいち器が小さい感じなのが、気になるが、伝奇バイオレンスものとしては充分。

ただ、過去から現在へいったり来たりする話の進行が、それがスタイリッシュであるとか、ドラマの必然としてあるというよりは、たんに話下手な語り手が泥沼式に説明を加えていった結果のように見えるのはいただけない。もっとすっきり「謎の転校生」から始めても問題はなかったような気がするのだが。冒頭に派手なバトルをおきたいだけなら、第一話のみの倒置でも良いわけだし。
 まとめてみたからキャラクターや状況の把握は簡単だったけど、これ、各話を一週毎に見ていたら、けっこうつらいんじゃないかなと思う。

 ロックスターの話からするに、これからは外法使いがこころに闇を持つものを覚醒させて暴れさせる展開になっていくみたいだが、第一話みたいな純粋化け物とどかどかやりあうような話も期待したいところ。