第十二話

 決戦ブッパ邸。
ブッパ邸が豆腐屋の地下とかよくわからないギャグもあるが(あれだけ犯罪が横行し、犯罪者が大手を振って歩ける世界でこそこそ隠れる意味があるのか?)、そのブッパは死に、メラと海のあいだの誤解はとけ、スカンクは失脚し(次回おそらく最後の悪あがきがあるが)、残すはスンミの去就とバスタライムズ退治のみとなりました。
 ブッパ組の中ではまともかと思われていた黒服の部下の人たちは、ためらいもなく発砲するなど、明らかに危ない人だったスカンクの前にのこのこ出て行くなど、意外にうっかりさんである側面を拾う。スカンクがあれだけ暴れていても部下さんたちの認識からするとまだまだメラの腰ぎんちゃくのチビでしかなかったということなのか。
 スヌープドギードッグとTHUGS(ボーンサグスからきているのか?)のおっさんとの漫才は楽しい。出番も見せ場もいまいち少ないので、せめてこういうこところで目立たせようということでもあるんでしょうが。ここで重要なのは、小山力也は手が早い、ということかな。
 メラは前回あたりからボスの風格と責任感が出てきて、どんどん主役っぽくなってきてる。
 すべてにおいて損をしているが海で、せっかく被ってきたテラさんの帽子は、すぐに落としてしまったうえ、物語がそこでちゃんと立ち止まってくれないものだから、ほとんど帽子を被ってきた意味がない。テーマ的には、テラさんに頼らなくても海とSARUはやっていける、ということだから、帽子を落とすこと自体はかまわないのだが、扱いがあまりにそっけないので、海の個性ともども、下水に流れていってしまったかのようである。次回のスンミ救出あたりでがんばって見せ場をゲットして欲しいところ。
 そう、次回が最終回なのだった。無駄にテンションの高かった予告の二人もこれで見納めか? 本編にゲストででてこないかなあ。