第十七話「夏美、家族はやっぱり絆のホームラン王ね」「全然わかんないよ、ちづ姉(涙)」

 完全外伝化してから結構見られるようになって来た気がする、ネギまであってネギまにあらざるなにか。
 ようやくというかついにというか、お姉ちゃん本格登場である。髪の毛の色が委員長と同じなので声を聞いても一瞬混乱しました。姉に黒薔薇男爵が変装しているのかと思いきや、姉が黒薔薇男爵に変装していた、とは意外といえば意外ですが、魔法でほぼなんでもできる世界なので、はいそうですかという気もしないでもない。声も髪の毛の色も変えられるんだったら、顔も変えればいいじゃんとも思う。ともあれ賑やかなのもはいいことで、ついでだからアーニャも出しちゃえ。
声といえば、そのネカネの沢城みゆきはがんばってつくりこみすぎという感じで、いまいち。無敵系天然ぼけキャラって単に演技力があるだけでは難しいのかもしれない。
 
 本編にほぼ無関係なまき絵コメディリリーフとしていいキャラに育ってまいりました。ある意味明日菜より愛されている気がする。出番も台詞も多い。もっとも、堀江由衣を当ててるだけにたくさん出さないといかんというお達しが上からあったのかもしれないが、理由はどうあれ、今回も結構たのしいコントのネタになっていた。

 いじられキャラといえばせっちゃんも徐々にそういう方向になってきている。もっぱらレズキャラとしてですが。
 その刹那といい、匂いで姉を本物と認識したネギといい、パンツや裸よりもある意味淫靡な世界が、お子様たちにはどう伝わっているのか、すこし気になるところであります(見ている人がまだいればだけど)。

 エヴァエヴァネタは結構たのしかった。闇がらみで急に雰囲気が微妙になるのはもう様式美とも言える世界である。どんなシリアス&サスペンス演出もオチ前提のネタ振りとしか見えない現状で何をやっても無駄であるのだから、スタッフとしてもほぼルーチンでやっているだけなのだろうと思う。

 そういえば幽霊は着替えられる、というのが今回のちょっとした発見。「萌え単」のキャラはそう古くないはずなのに、大昔のキャラのような印象だったのも、発見といえば発見。