第十五話「昨日の敵は今日の友」「喧嘩するほど仲がいい」「いやよいやよも好きのうち!」

廃墟世界のガールズライフ編の二であり、前回よりは持ち直したかなという十五話。

妖精がどうしたこうしたという本編は相変わらずどうでもいい気配でいっぱいだったけど、今回のメインである明日菜と委員長の話はそれなり。もっとも、前回のアニメ版でもやったことだし、いまさらやってどうする、という気配が満ち満ちているのが作品の不幸でありました。

サブキャラたちによる小ネタは安定。ようするにこのアニメのスタッフは瞬発力に秀でている――言い方を変えれば、瞬発力しかないのですね。達者なコントをたくさん作ることは出来ても、長いドラマ、心理の変遷を描く才能の持ち合わせはないのだ。ネギまの場合、その資質にぴったりなところとまったく合わないところが同居しているので、かくも微妙な見心地になってしまっているのだろう。正直なところ原作にしても、多人数ラブコメと魔法アクションの両立はうまくいっているとはとても言いがたいものだし、つまり、これでも充分健闘しているのかもしれない。

委員長の変身シーンは夕方五時半向けではないような気がする。

個人的なトピック。料理部の人がこんなにしゃべったことがかつてあっただろうか?