前編/後編

 ぜんぜんよくないのが、これだ。無駄な生命維持を重ねることで、どんどん腐敗臭が漂ってきている。
 カンフル剤として追加される新要素がことごとくキャラを破壊する方向にいっているのがもうどうしようもないところ。末期どころが、ゾンビ状態な気がする。

 特に真紅の扱いはひどい。不穏当なたとえだが、黒人に優しい白人の富豪が、実はやっぱり根深く差別意識を抱いていた……というような話なのだ、これは。
 メインヒロインに何というふざけた過去設定を付け加えやがりますか、このスタッフは。
 
 メーカーのほうでは、これが好評なようなら第三期を、と狙っているんだろうけども、出来れば、これ以上薔薇乙女の皆さんをジャンクにしないでください。すくなくてもテレビではもうやめてね。
 水銀燈だってあんな「正論」を言うような悪役にされては困る。最初のミーディアをだまくらかして、全エネルギーを吸い取って完全体化するぐらいでないと、あのキャラの器ではないでしょう。まあ、個人的には水銀燈自体すきでもきらいでもないので、何度も殺して何度も蘇らせる話を見せられてもうれしくない、というのもありますが。
 どうせオマケの話ならば、桜田家(と巴)のドタバタだけで一時間、使ってほしかったですね。