第十二話「FILE5 サイレントクリスマス♯1」

 序盤、クリスマスリー関連で、押しかけ女房な麻衣が主導権をとる展開は楽しい。
が、楽しいのはそこまで。

憑依している霊の、迷いの元を探して、晴らしてあげる、という、どう考えても一話で終わりそうな話を、無駄にじっくり描いて次回に続く……。
これが恐怖描写のための遅延ならまだわかるのだが、テーマ的にもホラーという感じではない。もちろん「ステッキ」というゲームの設定をうまく使えば、立派にホラーになりうる題材ではあるけど、話の興味はいなくなった子供の悲哀や、リンさん保父ネタや、麻衣の性格転換ネタ(次回へ継続)とあからさまに和みと癒しの路線にまとめられている。
と書いてきて気づいたが、話の構造が前回とほぼ同じですね、これ。

そうか、わかった! それを誤魔化すためのダラダラ構成なんだ!

落ちてないけど、おあとがよろしいようで。