第八話

 人形探しの続きとエミリーオリジナルとの初対面、そして兄貴との再会と、急展開の八話。
 セーラたちがぼんやり歩いて、エミリーオリジナルと出会ったり、エミリーオリジナルが電波で人形にたどりついたたりする段取りは何の工夫もなく、そ
れどころか、他のみんなが必至に人形探しをしているはずなのに、ちゃんと連絡もせず、当事者たちが一番のほほんと「休日のデート」を満喫しているとかは、シナリオライターはちょっと酩酊気味としかいいようがない適当な構成だが、クライマックスの兄との対決、そしてセーラの言葉をロッティが聴いてからの流れは盛り上がる。激情を押さえきれないロッティの問いかけが鋭い。やっぱりゆかなはうまいです。

 しかし、カシスが文字通り問答無用で死んだのはちょっと驚いた。脇キャラがクローズアップされたら死ぬのは基本だが、メインキャラかと思っていたキャラがクローズアップされたとたん死ぬとは。
要するにカシスは脇キャラだったというだけのことですが。でも哀れ。合掌。(無駄に野中藍がエイミーオリジナルと掛け持ちでやっていたラヴィニアのほうが先に逝きそうだったのだが……)

 さて次回は「バトル・オブ・ブラコン」である。刮目してまとう