第四話

 クリフハンガーな前回から、その勢いを失わずに展開。無重力空間での戦いであることがCGの軽さのフォローになっているのは運がいい気がする。そしてがんがん退場するキャラたち。どうやら一クールしかないようなので、この進行速度であるらしい。どう考えても一クールでまとめられるようなお話であるような気がしないのだが、兄と妹の話にだけ絞る、ということなんだろうか? イノセントヴィーナスの悪夢再び、とならなければいいのだが。
 ゆかなサイドの事情も出てくる。この世は兄萌えで出来ている、という気がちょっとするが、川澄キャラと対照する位置づけ、というのはベタなりにわるくない(ゆかなの演技のおかげで説得力もあるし)。とくに、自分の弱さを否定しないというあたりで、このキャラクターの本質的な強さを表現するシーンはいい。

 敵のほうも描写も今回初めてだが、いかにも毒婦なおばさん(そして利用されている感ありあり)とか、せこそうな司令とか、味方側のキャラ立てに比べるとあまり安直でこれはがっかり。中田譲治はあちらに置いたほうがバランスよかったんじゃないかなあ。

 さて、渦中の人、兄さんですが、実は敵じゃないかもという風に思わせるのは、フェイクなのか、そのままなのか。テンカワアキト的に、なにか目的のためのプリンスオブダークネス化っぽいのですが、さて? 妹が第三者ミミックとシンクロができたのは、兄のところにいるラピスと妹に何かつながりがある(クローンとか)からという感じですが、これもまたみたままでいくのどうか。どうとでもひねれるが、しかしひねるとまとまらなくなりそうだしね。

 そして次回もいじめネタ……いい加減しつこいっていうか、なんかやばそうなんですけど。むかつくから犯されてしまえ展開? いやまさかね。
 べつのこのアニメのせいじゃないけど、レイプネタはここのところ多すぎで、こちらが過敏になっているだけだ、と思いたいですね。