第六話

 やさぐれたホストみたいな男、犬飼と釘宮声の新キャラ桃さんの話、のはずなのだが、どっちかというと、青葉くんが犬飼にフラグを立てる話にみえるのは気のせいだろうか? 喧嘩から逃げるときは、青葉くんを抱えて走るし、ラストの絵を見せる約束をする相手は普通、桃さんだと思うのだが……。あるいは、そっち方面の人向けなのか?

 お話のほうは、序盤のシーンの意味をぎりぎりまで保留しておくとか、展開上邪魔なMMRの人ともう一人を堂島を使って排除するとか、語り口の工夫や進行の段取り面をおろそかにしない面はそこそこあるが、前回ほどではないし、じつは絵描きとかそういうのはちょっと、いや、かなり恥ずかしい。そして猫絡みはあまり書き手に思い入れがないのが、絵面重視であえて無視したのか、けっこう粗雑だ(猫は場所に着くのでただ連れてきただけでは、またもとの場所に戻ってしまうか、戻ろうとしてどこかにいってしまうことが多い。とりあえず犬飼くん&桃さん、猫のことを思うなら「居場所」は屋内にしてあげてください。野良のままだと平均寿命は二年だぞ)。
 
 それにしても当たりまえのようにひよこはおろか鶏とも会話している青葉くんは何ですか、ドリトル教授の関係者?