第五話

 ええとですねえ、いい加減にしてください。さっさと葬儀屋を問い詰めて目的と理由と意味の説明をさせろというのである。四人それぞれの苦悩とかそこから芽生える共感というのは、それらを明らかにしてから描いたって遅くないのである。 あの四人の感じている五里夢中の気分を視聴者にも与えようというのならば、あの四人が、視聴者が最善と思うような行動を一切しない理由をちゃんと説明しておいてくれないと困る。そうでないから、視聴者にたまるフラストレーションは、キャラクターへの共感どころか反発になるだろう。そして物語の謎もだんだんどうでもよくなっていくのである。
 お話が進まなくても全篇ミュージカルとかそういう楽しいことをしてくれればまだ見られるのだけど。