第四話「生き人形」

異人版カムイ登場。やはりあの格好はセクシーですね。まあカムイと違ってふんどしではないですが。ともあれ、すばらしいことです。
というのはともかくとして、今回のテーマの「異」は異人カムイことアトルだけでなく、主人公にも、ひいてはあやし戦隊全員に言えることなわけだが、そこで「見た目が『異』でも中身は『同』だ」といかずに、すべて異と言い放ったのはよかった。安易な共同体幻想を越えたところにあるものの追求、それこそがこの物語のテーマであるというわけである。それが徹底できるかどうかはまた別の話だが。
 ストーリー的にはまだまだ手の内は出しきってないという感じで、ただの妖怪ハントものに終わらないのは確実にしても、それ以外はどこを目指すのかはさっぱりわからないが、西町奉行側のスタンスもじょじょに見えてきたり、藤原啓治キャラが四十歳というスーパーサプライズがあったり(もしかすると小山力也アイヌっぽい人もけっこうな歳なのか?)と着実に進んでいる感じがするのは悪くない。
まあ今のところはストーリーの面白さよりも、実写時代劇でもなかなかお目にかかれない江戸の風景の力でもっているような気もしないでもない。

ひとつに気になったのは、生き人形の置き場所の小屋の大きさで、あやかしが巨大化して暴れだしたとたん、今までより広さが倍以上になった気がした。あの建物、冒頭の俯瞰ショットからすると相当でかいのだが、それでもあんなに広かったかというと、違う気がする(要するに、引いたショットで全体の位置関係と大きさを示しておくべきだったのだ)
なんにせよ、たかが人形を置いておく倉庫がわりにしてはひろすぎる気がするのだが。

 さて次回、カムイは仲間になるのだろうか? というか、なってほしい。折笠冨美子だし。


そういえば、前回だったが、未来のことを知っている質屋がいたが、あれはどういう伏線なんだろうか。ただの異能?