第十六話、十七話

 放置しているうちに一週間たってしまったので慌ててみる。

・第十六話
 茨姫の内面に迫った話。序盤のエルフ族のぼけっぷりがすばらしい。つるしネタはもっと引っ張ればより素敵だったのだが、日本の子供向けではあのあたりが限界だろうか(テレタビーズなら最後まで吊るしてそうだが)。
 そして、相変わらず、物凄い推理力で相手の深層心理を分析し、適当なたとえでフォローする主人公。これって一種の憑き物落としであるような。
 余人はいれぬエルフの里にあっさり入ってくる猫はちょっとどうかと思うが、毛玉作戦がすばらしかったので、あまりうるさいことは言わないようにしたい。

・第十七話
冒頭エルデの同級生たちのプールシーンで、彼女たちのことがほぼ記憶に残ってなかったこともあり、素で違うアニメが始まったのかと思ったりした中盤の要かもしれない回。なんといってもラスボスサンドリオンの過去をめぐる、物語の核心部に当たりそうな話なのだから。
もっとも、お話としてはシリーズのなかでも下から数えたほうがいい適当さなのだが(降る灰よりも萎縮した人の心が問題というのはいいとしても、その萎縮した心を回復させるきっかけが、ただ廃屋を掃除する赤ずきんチームというのはちょっと。大体村人はどうやって建物内部の状況を知ったんだ? 監視カメラか?)。

 ラストの、お風呂関連のサービスショットはサービスしすぎである。君らはタオルも巻かずに全裸でそこまできたのか。
 作劇的には冒頭のビキニな同級生コンビとリンクしているつもり……というかサービスシーンの固め打ちで、てこ入れというほうが当たっているかもしれない。