第十六話・・・

第二部クライマックス。

ヤノ、人として駄目すぎ。悪い知恵だけつけた子供、という位置づけなのかしら。
対して、たけうちくんは大人すぎである。感覚的にもっと怒ってもいい場面なのに、理屈できちんと納得してしまう(ようするに、ヤノのことを理解しすぎなのである)。
反面、ヤノの行動はこの辺を見透かしてのもの、ともいえるわけだが、ヤノのそういうずるさと甘えに七美を直面させないのはいささかずるい気はする。
あるいは次回からのヤノリハビリ編(と勝手にめいめい)がそれになるのかな。

個人的にはこのカップルはどう転んでもあまりうまくいかない気もするので、タイトルの過去形を最大限ネガティヴに解釈して、ダウナーなエンディングをむしろ期待したいところ、というのが最近の気分になってしまったのだった。

そんな(テーマ的には)微妙な内容であるのに、かくも見入ってしまうのは、演出とシナリオの勝利である。