第三話

出会い系ラブコメ第二回。
前回の超強引な「出会い」パターンはもしかして、スタッフが嫌味で作ってるのでは、とか思わないでもなかったのだが、そこからは意外にも丁寧に話が進む。昨今珍しいぐらい人畜無害かつ思いやりのあるいい人キャラである主人公をはじめ、ほぼ全てのキャラが性善説で出来ているためだろう。つかさなんて、思い込みで期待して、勝手に失望して、しかもそれを主人公に押し付けるような、物凄く嫌なキャラにだってできるのに、ちゃんと自分の側の問題を認められ――言ってくれれば云々はちょっと危険だったけど――学習できる、それなりにまともなキャラになっているのだから。
とはいえ、いずれ自分の当初の気持ちが単なる誤解であることに気づく展開はあるはずなので、そこがひとつの見所だろうか。それが、「始まりは誤解でも今誤解じゃない」展開か、あっさりお友達に降格かは、作り手の都合しだいかねえ。三人目のヒロインは、誤解じゃなく思いっきり気がありそうなので、争奪戦展開ならば、前者、ということになるのだろう。 
というか、三人目に対しては主人公もときめいているから、これは東城に惚れたけど付き合ってみたら西野も好きパターンか?

 それにしても、つかさと図書室の人がまともにヒロインしている横で、本命のはずの天宮さんがなにか怖いのは気のせいだろうか。なんというか、男が自分以外の女を話題にしているのが気に入らないというか、男にまっすぐ向かっていってる女がむかつくとか、そういうオーラを場面場面で感じるのですが……。


あと、名前だけ出てきた黒蜥蜴先生とはそれは名前なのだろうか(本名は三輪とか丸山とか言ったりしないのだろうか? 誰も入れぬダイヤの心〜)。