第二話「前途多難なガヴォット」

コンクールに向けて本格的に音楽話になってきた。

楽器演奏よりもまず、トランペッターとバイオリニスト、スポーツマンと、早くも三人分フラグを立てている主人公の手際のよさが素敵。というか、バイオリニスト、よろめくの早すぎ。

 魔法の楽器というのは、技術をサポートするといいつつ、いまいちな技術しかサポートしてくれないというのは看板に偽りありという気もしないでもないが、あまり無敵な演奏力だと、ドラマにしにくいというはありそうである。音楽への愛と、あとやる気の問題をクリアしないと先には勧めないという風にしておけば、何かと便利ではある。

吉田玲子のシナリオは手堅くて悪くないが、前回と今回で、引きがどちらも「さあ演奏をどうする?」で終わっているのは芸がない。シチュエーションが違っても印象が被ってしまったら、やっぱりギャグっぽくなってしまう。

そういえば、主人公と男子生徒五人で「土日月火水木」で先生が「金」だが、ゲームだと彼も攻略キャラなのかしら。あと、「土」のスポーツマンは、なんでガヴォットなんて知っていたのだろう? あるいはやつは昔、楽器をやっていたとかそういう設定なのだろうか?