第八話

 今回の驚愕の事実!
 ミスターにはまだ別の理由があるかも?
 アンジェリカにもまだ別の理由があるかも?
 宝にもまだ別の秘密があるかも?

 あのですね、そういうのは台詞でごちゃごちゃ煽らないで、話が進んでいくなかで視聴者が自発的に感づくように仕向けるものでは? こんなところでわざとらしい会話でもってほのめかしちゃったら、まるで、各キャラのモチベーションの薄さにいまさら気づいて慌てて修正かけてますといっているようなものではないですか。逆にこれが最善手だと思ってやっているとしたら重傷である。テンポは狂う(タイムリミットサスペンスが全然意味なくなっている)し、話の見所は曖昧になる(各勢力の目的がよくわからなくなってきたからね)しで、応急処置と見るほうがむしろ好意的な見方ですらある。失敗を失敗と認識するだけの能力はあるということだから。
 
 あと今回のを見てわかったのは様式美的なかっこよさを目指した台詞やコマ割り、演出のたぐいは作画がしょぼいとなかなかファンキーでモンドなテイストに化けるということ。