第七話

 めぐみのほうが接客力が高いという話。そしてラーメン屋の客の秘密。前半と後半で攻守交替、というところだが、実はどっちも主人公のほうが負け気味だったりするのだった。基本はどじっ子というか、やられキャラ的な属性の主人公である。というか、無敵なのになぜか貧乏くじというギャップがこの話のポイントなのだろう。

 勝手にはじめるモーニングサービスとか、何回も作り直させる出前とかよく店がもっているなと思わないでもないが、そこはそれということで。

 小ネタでは、毒で死んだ蝿を見てのコメント――「虚弱体質」――は良かった。このシリーズはこの手の堂々たるボケが素敵だ。基本が漫才なのかな。

 そして西山勘九郎哀れ。めぐみより弱いのか。当然犬よりも弱いだろうしなあ。