百二十二話

 リングのパロディ話と、夏美の禁止話。
 前者はちょっと前の無敵看板娘に完全に負けてますね。
 時間帯を鑑みて甘っちょろくした、という言い訳はこの場合は負け惜しみでしかないでしょう。扉の向こうにやばいものが、とか、入るには問題はないが出られないという、シチュエーションを活かすにはあんなファンシーな奴じゃ、子供でも面白くないのではなかろうか。不気味なものという共有が視聴者とできてないと成立しないだろう。ケロロだけが怖がっているというような話なら、あのニョロニョロを使えばいいのだしね。
 特にクライマックスの「リング」というよりは「呪怨」(ビデオ版の2)的な不条理展開まで、なまくらになってしまったはもったいない。

 夏美の禁止話は、若干派手になっている以外は原作そのままだけど、ギロロの決め台詞は音声化されるとさらに恥ずかしくて素敵ですな。
 しかし、「恥ずかしい台詞禁止!」とはこの斎藤千和はいわないのだった。無理なのはわかっているけど、ちょっと言ってほしかったりする。