第四話

 なんだかもう夏。えらい早いですな。この調子だとあっという間に一年すぎてしまうぞ。

 今回のお題は、父親の死と母親の再婚を受け入れられないとても子供な「もう子供じゃない」人。

 しかし、まさか本当に素奈緒(書きにくい名前だなあ、これ。っていうか「ソナオ」と読みたくなります)が、「ヒロイン」を篭絡していくはなしになるとは。エロゲー/ギャルゲーものとしてとても斬新な切り口である、とは言えるけど、主人公の幼馴染はますます立つ瀬がありません。そのぶん主人公が活き活きしているからいいのかな? まあ、もうすこし賢くてもいいかとも思う。
 そのヒロインであるなごみさんですが、いくら再婚候補者が気に入らないからって食器を全て床に叩き落すのはやり過ぎだと思います。まるで「非行少女」の模範演技のようでした。

 そして、素奈緒さんのやっている芝居はもうすこしなんとかならなかったのでしょうか。お話はなごみのおかれている状況と絡んでいないといけないわけだからあれでいいとして、台詞と芝居があまりにダサすぎはしませんか? プロがやればもっとまともに見えるものなのであるが、素奈緒に才能がないからああいう駄目な感じになっている、というわけでもないようだし。
 ちょっと感心したのは、ただ芝居が素晴らしいとか、演技が素敵とか、シナリオが身につまされるというレベルで、なごみ篭絡を終わらせなかったところ。ちゃんと、素奈緒自身の性格に惹かれたのだ、というのが、物凄くベタなやりかたとはいえ、ちゃんとわかるようになっている。
 とりあえずこの調子で、生徒会メンバーをどんどん味方にして、会長打倒を目指してほしいところ。
 が、次回は蟹か……、蟹は出てくるだけでむかつくのでどうしたものか。個人的には、声と口調が特にアウトなのですが、性格も腐っているしなあ。「ツンデレ」というのとは違うんじゃないかなあ。