第十二話「だから死にたい私の歌っ!」

うーむ困った。
 序盤の啓太全裸からセバスチャン黒ビキニマッチョ状態まで、待望の変態路線かと思ったら、ハケ&ばあちゃんの過去あたりから続く、わりと真面目な対死神ばなしなのだった。
 でも、死神のキャラの「冗談っぽいが最悪」という悪役のキャラ立てとしてはわりとよくあるやつが、今までの流れのせいであんまり真に迫らないのは、はたしてスタッフの計算通りなのだろうか? 髪型からして、なんか女装趣味の変態かと思ってしまったぐらいだし。いや、こっちの目が腐ってるのかな。 
 しかし、しかしである。
 タイトルからしてギャグっぽいし、シリアス展開への前振りに過ぎなかったはずの、ヒロインが二十歳に見えないとからかったりするくだりのほうが本編に見えてしまうのも、今までシリアスをないがしろにしすぎたせいというか、シリアスを視聴者が受け付けない状態になっているというか、ミスリーディングにも程があるのではなかろうか。ギャグとシリアスの両立は本当に難しい。
 なんにせよ、次回でこの話は終わりそうなので、このシリアス路線の成否はそちらを見ての判断だろうか。

 にしても今回の死神は、ハケ&当主の戦った死神と同じぐらい強いのかね? ようこ&啓太が同等の強さでないとまずいことになるが……