第十一話「永遠の約束」

おやっさん他退場。合掌。
 しかし、まさか全滅とは。
 文字通り暗雲漂うイントロと、夢のパートで嫌な感じはマックスだったわけだけどねえ、切ない。
 
 おやっさんの亡骸をいつまでも揺さぶるアルルゥとそれを巡る周囲の対応あたりはこのシリーズの特徴を良く示している場面。古典的な内容を、やはり古典的な演出ながら、きっちり見せきる、というやつである。統率者らしく感情の高ぶりを抑えつつもその声色にかすかに悲しみと怒りをにじませる小山ハクロオと悲劇にまったく気づいていないわけでもない沢城アルルゥの演技が素晴らしい。

 CG兵団のシーンはやっぱり台所事情が垣間見えてしまう寂しさはあるが(人形劇三国志のチャンバラシーンにそこはかとなく漂う哀愁、と言って通じるだろうか?)、どうにか許容範囲。この厳しい展開で、アルエルをつれてくるのはちょっとアウトな気がする。
 そしてついにハクオロの過去が垣間見えるかんじに。人違いでなければ、ヒストリーオブヴァイオレンス的な過去に背中を刺される展開になるのですね。
 しかしラクシャインとか、アイヌっぽすぎやしないか。例の叛乱のリーダーを連想してしまう、というかそれを狙っているのか?

 それと複数国家が話題になってくると、どれがどれだか耳で聞いているだけでは覚え切れません。っていうか、前々回襲ってきた国と前回の人身売買の国、今回の敵、名前だけではどれがどれかぜんぜんわからない自信があります。
 人形劇三国志つながりでいうとシンシンロンロン(そういえばロンロンの方がなくなりましたね)の三国志講座みたいなのがほしい。