第七話

鏡夜の南国風リゾートの話。
 テンションは低めだが、水着ハルヒを目撃したときのキングの反応が素敵過ぎ。水着ハルヒ自体も可愛いんだけど、キングの反応はそれをうわまわる。このアニメ、事件に対するキャラの反応がきちんと描けているのがいいねえ。それこそがキャラクターに存在感を与え、その性格設定に真実味を感じさせるのだ。
 そう、この手の話はキャラクター(の関係性)が命なのである。キングハルヒ方面は別として、本筋での、ハニーとモリーの信頼関係を打ち出せるかに、今回の成否が掛かっている。と同時にこの話、モリーの焦りを二人の絆をすばやく見抜くハルヒ、という主人公賛歌も兼ねてもいたりするのだが、それはまあ主人公を立てないとしょうがないわけで、
 成果はというと、いずれも台詞にたよりすぎずに上手くまとめられていたようである。中盤の捜索編のあたりの崩し絵で言ったりきたりする当たりのテンポがおかしかったのが気になったぐらいか。
 着実な仕上がりといえましょう。

 突然出てきたラーゼフォンネタは製作会社つながりの楽屋落ちで、それ自体は悪くないけど、姫はアニメも見るオタクだったのか? しかしこのアニメの客層はこの手のお遊びを喜ぶ層とはややずれているような気もしないでもない。
 でもどうせやるなら「らら?」の久遠じゃなくて、「ラー」の美嶋玲香を出せばよかったのにと思わないでもない。せっかくご本人も出ていることだし。