第十八話

オリジナルったらオリジナル。
 でも意外にも今まで一番動きが多く見ててだらけない一編でした。
 話はめちゃくちゃだったけど。っていうか思い返してみるとほとんど内容がない。
 桜を助けに行きましたが、ちょっと苦労してます……あれ? これだけ?
 今回ついに、士郎が、最強のサーヴァントであるセイバーを圧倒した高校教師と互角に戦える無双の使い手であることが判明。いやさすが主人公です。
 ギリシャのメディアはボンテージファッションコーディネーターであったとかも新鮮な驚き。ゲームでの異様な普段着に比べるとある種の常識を身につけているように見えるのは気のせいでしょうか?
 最強の剣士の戦いはしかし、その「最強」が単なる格闘技に負けるレベルのものとわかっているのでなんとなく三位決定戦の趣がありますが(さらにしつこいことを言うなら、そもそもアーサー王は最強の剣士なんかじゃないしね。円卓最強はランスロット)、両者、動きは出鱈目ながらもちょこまかと動いて、見世物としてはそんなにまずくない。突きとぶちのめしが基本の西洋の広刃とまともに打ち合う小次郎の剣は相当まずいことになっているでしょうが。
 凛とメディアの桜争奪戦は、凛を殺すことに何の問題もないはずなのに見てるだけのメディアがある意味不気味です。一体何がしたいんでしょう。出来るだけ出番を稼ぎたかったんでしょうか? まあ、来週でる人との相性は最悪だしねえ。速攻退場の危険がありますから。
 凛と桜の関係はここでいきなり説明してもゲームをやってない人はたぶん一ミリも盛り上がりません。やってても盛り上がりませんが。
 そんなこんなで凛が重傷ってところで次回。でも、いままでの引きのなかで一番まともです。「原作に忠実」はやっぱり枷だったんでしょうか。