第四話

京田尚子退場、村の蜂起と序盤のクライマックスとも言える内容なのだが、はっきりいって、シナリオの出来は今まで一番悪い。これは原作の問題というより、事を性急に運んだシナリオの問題と思われる。
 いくらなんでもユズハとハクオロ(前回思いっきり間違えてたね)の交流とオボロのハクオロへの反目あたりの描写が前回のだけとか、説得力が無さ過ぎだ。放映話数とか、早く本題に入りたいというのはわからないでもないけれど、序盤の印象が悪いと、以後の展開でそれを払拭するのはけっこう大変だからねえ。人間は単純なので一度嵌めた色眼鏡はなかなか外せないのだ。
 それでもまあ、いいところもあった。たとえば、馬鹿が馬鹿とちゃんと断罪されるところ。あれがあるのとないのではだいぶハクオロへの(そして作品製作スタッフへの)評価が変わってくる。
 でも前回の功績に加えて、いくら村オサのいうことだからって新参を村オサに据えるかなあとは思います。人がいいにもほどがあるっていうか。
 ひと段落してからのハクオロの狼狽はもうすこし上手い見せかたがあったような気もする。最初なんで土下座、と思ってしまいました。

 次回からは村ぐるみで反朝廷の戦争になっていくのか? あるいは流浪の民
 ストーリー以外だと、バトル作画がちょっとお笑いになりかけてたのが難だったが、戦いそのものよりもそこから発生するドラマに力を入れてくれば乗り切れるか?

 そういえば記憶を失った仮面の男って、時代劇以外になにか既視感があると思ったら、グインですね。