第四話

ううむ。
 主人公でなくても、そろそろなにがどうなっているのかちゃんと教えて欲しい気がする。世界の実像は、解明すべき謎ではなくて、物語の出発点じゃないのか? マトリックスでいうなら赤いカプセルを飲んでからが、真の戦いのはじまりなわけで。
 とはいえ本筋の、上海サーバー救出は時限サスペンスが上手く機能していて盛り上がる。うまく盛り上げられたからこその、助けられなかったときの絶望と虚脱感が共感を呼べるのだ。
 ラストの主人公の空気の読めなさはベタ過ぎでちょっと。主人公にしてみればしょうがない、というを見せたかったんだろうけど、登場人物が視聴者が知っていることを知らないで、馬鹿な行動をするってのは、実体以上に馬鹿に見えるんだよね。それが主人公ならなおさら。もうすこし躊躇するとか先回りして状況を察するぐらいはしてもよかった。それでなくても、なに考えてるのかよくわからない主人公なのに。幼馴染とかのが断然普通に理解できるもの。ゲームキャラに負けるリアルキャラ……。
 そんなこんなで次回こそようやくネタばらし?