第四話

引き続き主人公は周りのいうことをまったく聞きません。理由があるから、という理由で大目に見られるというのは一種主人公特権みたいなものなのでいいと思うけど、その理由が大人になりたくない、というのはどうなんでしょうか。青春ものだから、モラトリアム肯定みたいな主張も序盤の流れとしてはありだと思うが、今回の命令無視で出かけて(しかも他人を巻き込んで)危機に陥って、あげくそれを隠すの必至っていうのは主人公としてどうだろう。最後の清掃のエピソードだってどう見てもただの証拠隠滅なのに、汚してごめんねとか自分をごまかしているし。

 しかし国内の会話でもまともに会話になってないのに加えて、敵国の兵士とも文字通り会話にならないのは笑った。意思の不疎通がテーマなのか? 死体損壊のバックミュージックがのんきなタンゴなのは嫌味なのか、トイレの「音姫」とかテレビの中断画像「もうしばらくお待ちください」的な視聴者配慮の産物なのか。

 そうそう、あの世界全体で男が生まれなくなっているらしいということが今回ようやくわかりましたが、あのう、そういうことは最初に言いやがれ。男性対女性とか無駄な深読みした人がまるで馬鹿ではないですか。