第八話「光線」

前回に続きビンセントかっこつけトーク。顔まで変わってもう原形をとどめてません。飢餓状態だからというレベルじゃねえ(髭は未来人は生えないのか髭剃りだけは欠かさない人なんだろう。うん)。っていうか今回はピノも顔が違ったな。
 お話はというと今回もまた無駄に人がぞろぞろ出てきてみんな死ぬのでありました。機械知性軍と有機生命軍の戦いの現場にビンセント&ピノが出ていくと、すごくいいタイミングで、羽のような眉毛を持ったシリアルキラーが覚醒し、影響されてビンセントのなかの巌窟王が……という話。主体性のない木枯し紋次郎みたいなものですね。いく先々で揉め事に巻き込まれ、関係ないといいつつ最終的には死体を山と積み上げる、という。
 謎、というか疑問点は山積みだ。
 果たして、ビンセントが都市に辿り着いたのと、機械軍が新しい攻撃法と凝った作戦を思いついたのは果たして偶然の一致なんだろうか? そして眼前でヘリが爆発しても死なないどころか傷一つない頭が不自由なおばさん。ピノはまあロボットだしー。

 最後にでてきたこれまた巌窟王の世界からぬけでてきたようなおっさんにまったく期待がもてないのは、いままで新キャラを使い捨てにしてきたこのアニメのシリーズ構成の成果ですね。大量の謎や秘密っぽいものと一緒。 いろいろ疑問に思ってるのはリルたちだけで、しかも彼らにしても見るがわが感情移入できるように描いてないから、思いっきり他人事なのだ。