(PCgame) ホロウ覚書(その6)
ようやく77パーセント強。
しかし日常編のつまらなさはある意味芸術的。なにが駄目って、会話が駄目だ。会話というより小芝居っぽい予定調和ムード。
たとえば骨董店でのライダーキャスターセイバー三つ巴。セイバーの「王らしい」発言はどうみてもただの三文役者です。
さらに回想で入る骨董鑑定話とか、対象が骨董品というだけでとらのあなで同人鑑定やっているのとノリが限りなく一緒じゃ。
それにしても、どのイベントにもくだくだしい料理薀蓄をひとつは入れないと気がすまないのだろうか。
個人的に大河が苦手なせいか、彼女が出てくるととかく早送りしたくなる。つーかランサーとかも好きじゃなかったり(この作者どう考えても「豪放磊落」の意味をわかってない)。
なにがいいたいのかというと、苦手キャラのイベントにえんえんつき合わされるのはいやだなあと。
まあ、今日はBGMをオフにして、手持ちのCDを次々にかける作戦に出たので、それほど暇じゃなかったけど。ちなみにかけたのはプリンスの新作とドゥームのヒューマンノイズ、アジカンのファンクラブ、そしてゴンサロルバルカバのパセオ。小沢健二が言っていた「夜更けに聞く音楽はどうしてあんなにこころに沁みるのか」がじつによくわかりました(やったのは昨晩、というか早朝なので)。
いやあ、ゴンサロはいい。プリンス最高。
その他、思ったことをつれづれと。
立ち絵。ほとんどのキャラがやる、片目つぶって悦にいるポーズはなんとなく違和感というか不快感が。
あと表情ごとに違うキャラに見えるのもどうか。
水着モードとかだと、ラインが微妙過ぎってのもある。絵描きのデッサン能力は、裸を書かせるとその真価を発揮するというから、つまり……。
アーチャーとかランサーとかひじから先が長すぎて、裸以前に人外になってるし。そういえば左肩が手前に出ている状態の立ち絵で右手が長くなるのはこの絵師のくせなのね。
エフェクト。
プールに行くごとに何度もやられても、いらいらするだけなんですけど。ヒロインの水着に対する萌え萌え反応も中学生みたいでくどいし大げさだしでどうにもこうにも。
水着のデザインもどれも微妙。バリエーションもないし。服飾スタッフをやとったの出したら、人選ミスだし、絵師がやったのならセンスがなかった。
メイド服も微妙でした。遠坂メイドはスクールランブルで色ちがいのを見た気がする。桜の勝負ドレス(イリヤのだけど)も、なにやら貧相。質素とか清楚とは違う気がする。
引用ネタ。
ことごとく寒い。島田荘司に可愛いは正義ねえ。「語り手の知っていること」でなく作者の好きなことになってしまっている。
だるい原因がひとつわかる。立ち絵を細かく動かして、そこにさらにそれを説明する文章が入るせいだ。つまり、くどい。描写文はもっと省けるはず。
そしてあれだ、いろんな設定をみんながべらべら語ることが物語にどう影響するのかがまったく見えないのがまずい。
些細なことだが、「はしたない」ですってよ奥様。一体いつの時代の高校生なのかしら。
しかしどの場面でも基本的に主人公が見ているだけーってのはどうにかならないのか。
・俺は完全にオマケだ。
が、作品の本質を示す言葉になってしまっている。
あとエクリプスも覗いてみる。こちらはエロパート。う、遠坂さんの胸の位置が変です。
セックスシーンでも変に理屈をこねるのはある意味面白い。てゆーか初志貫徹?
面白フレーズ集。
・衝撃に衛宮四郎という存在はプールの中の塩素で殺菌された微生物並に分解されてしまったに違いない。
・ずっと桜と手を握り合わせたまま。
・失礼な物言いが駆け寄ってきた。
・時間は砂のように過ぎていく。
・地平に陽射しが没していく。
・あの沈んでいく光に見劣りしない記憶を、こうして作る事ができたのだ。
・遠坂には適わない
・バーサーCAR
・既視感に脳細胞(シナプス)が暴走する。
・足を進ませる。
・脳髄でスイッチが下ろされる
・ハテのない狂気の走者、キリのない凶器の襲撃。
裏山は悪意の絨毯爆撃だ。
・この限界には終わりがない。
・繰り返す大合唱。
斬り伏して大合掌。