(PCgame) ホロウ覚書(その3)

八週目ぐらい。
典型的ファンディスク展開ともいえる、馴れ合い話と
もったいぶったシリアス話の混交。
しかしどっちもうすくてたるいのはどうしたものか。
面白ワードもあるがここのところは、面白対話のほうがインパクトがあるな。愛だよ愛っておい。
しかし15ゲームごときに悩まれてもなあ。
せめてルービックキューブにしてくれ。

・マグダラの聖骸布
・苦悶はより増加していく
 俺が歩み寄る度に増加していく。
・一歩ごと、少女の体に踏み込んでいく。
 少しずつ、少女の体を曝(あば)いていく。
・ピリッと辛いパスタ。
・多くの息を通り過ぎて再び息を吹き返す。
・人権の剥奪、尊厳の剥奪、自由の剥奪。
・間断なく永遠に続く苦しみ。
 仏教では、それを無間地獄と呼んでいる。
 けれど、私がいたい地はそれとも微妙に違っていた。
 苦しみだけではない。
 あそこには永劫と空虚があった。
 どちらも人の手には届かない、届いたところで意味のないもの。
 それゆえに苦しい。
 人の手にあまるものは、願っても手に入れても、永遠に消化(と)かす事はできないのだから―ー
・まことに無骨かつ無体かつ不精だった。
・まじまじと相棒を見つめてみる。
 それはクルミをかじる栗鼠のごとく。真摯に。勤勉に。そして辛辣に。
・「愛だよ愛。それが基本にして最強だ。人間、強くなれるのは愛すればこそだって言わないか?
 アンタはどうも、そういう基本的な部分が抜け落ちている。」
・「そういうコトは軽々しく口にしてはダメです」
 価値が下がってしまいます、と。これまた初々しいコトをいってくれる。
 「何でさ。軽々しく口にしてもいいだろ。恥ずかしいことじゃないんだから。
 “愛してほしい”ってのは寂しいって感情表現じゃない。楽しいから、もっと楽しみたいから口にする言葉だ。
 あなたが好きですっていう、当たり前の挨拶だろ?
 それともなんだ、アンタ会う人間全部気にくわないのか? それじゃあ自分から敵を作っているようなもんだぜ」
・「ガキだけど子供じゃないぜ。まあ大人ってわけでもねえけど」
 単に、子供じゃなくなっただけの話。
・「貴方、私を馬鹿にしているでしょう」
 「あ? だって馬鹿だろ、アンタ」
 (中略)
 「……どうかしています。
 悔しいけど貴方の言う通りですアンリマユ。
 私は馬鹿だ。そうストレートにいわれると、さすがに誤魔化しきれません」
 (中略)
 「知らなかった。誰かに弱さを指摘されるという事は,自分を認めてもらうという事なのですね。少々頭にきましたが、少し気が楽になりま した」
・それでも輝きはいつは消える。
 形が残っていたところで、その色合いは濁っていく。
 どんなにまぶしくても、一度見たものに新生の輝きはない。
 それは日蝕のように。
 黒こげになって、二度と輝く事はない。
・無念はあるが未練はない。
・言葉にならない感情、本人も気づいていない感情を言葉として記録できる
・その誇りは人のように込み入ったものではなく、獣のようにシンプルなのだ。
・歩く宇宙の特異点
・冷たい一成の視線と、ほわほわとやわらかいイリヤ
 その間の俺は、急激な温度の変化でぼっきり折れる金属の壁のような様相を……
イリヤは文字通り爆弾娘で、ことあるごとに一成を(問題発言で)吹き飛ばしたりしたのである