第六話

いじめっこを折伏する話と唐突に明かされる村八分の真相。

 いじめられっこの一族はなんだかよくわからない権力により村を支配していたのであったそうな。でも村人が蜂起して焼き打ちをかければ後腐れなく駆逐できる程度の権力でもあったらしい。
 いじめっ子の家は、五、六年前はその権力者に恵んでもらえなければ医者にかかれなかったほどの貧乏人だったのに今では村を二分する権力者になっているのであった。巻き上げられた分をすべて取り返したら資産家になったのか、搾取する側になったのかわかりません。
 どちらもいまいち納得いかないが、そういう設定なんだから受け入れろということなんでありましょう。いじめられっことかいじめっことかそういうシチュエーションだけが欲しかったんでしょうな。

 主人公は相変わらず立ち回りが抜け目なく、かつ聡い。位置的には余裕で止められたはずの、卵焼きをつめた重箱(どこらへんがお弁当なのかは謎だ)への攻撃をあえて見過ごして、いじめっこの心理的動揺を誘うと同時に、彼女の仲間内での立場の弱体化を計ったり、終盤のいじめっこをいじめられっこが迎えに行く展開でも、普通に考えればいくら慣れてても、夜道を一人、はリスキーだろうに、二人のわだかまり解消のために知らん顔して彼女をいかせるとか、夜神月なみの「計算」力である。

 本編にそのまま繋がってるアイキャッチは悪くない。
 そういえば「そんなに暖かくない泉」とはすこしは温泉なのかな? 
 妖精さんの意味深な発言は後半戦、この「いじめ、かっこ悪い」な流れから大きく異なる展開があるってことなのかな? また失明したりして。