第三話

のっけから、まったく遠慮のないセックスシーンあり、顔面切り裂きグロありで、ビジュアルインパクトはすごいが、お話としてはどうなんだろう。池袋地下鉄計画とかは、トライブ抗争劇と関係があるのか。それともンコイがらみで出てきただけなのか。
 後半の追跡戦は、主人公チームが武力としてはぜんぜん駄目そうで、バトルものとして成立しそうにないのが、見ていてつらいところ。喧嘩無敵でないぶん機略縦横というわけでもないようだしね。とくに、ごみ処理施設で、敵の頭上に重機が落ちてきたのは、書記長たちの機転かと思ってたらそうでもないのには困った(偶然だったのか?)。
 メラ対ンコイ(の刺客)、カイ対巨人がひとまとまりになったところで終わるのはベタだが悪くない。来週はもっとシナリオに工夫があるといいなあ。
 あと、そろそろカイを主人公キャラとしてきちんと押し出してほしいところ。すましてラップを聴いているだけではだめである。しかし佐藤竜雄って、男のキャラを濃く書くのが下手なんだよなあ。ムリョウにしても獣兵衛にしてもコータにしても。