第六話

 合宿編。超強引な土浦君の参加理由がすごい。妖精って音楽のよさを沢山の人々に教えているかもしれないが、その影で犠牲者も沢山生まれているのではないか?

そして火の字が参戦。基本賑やかしで、見て可愛がるわんこキャラポジションかと思っていたのに。いや、全キャラでこれをやるのかもしれないな。お互いの顔を見て照れるとか中学生みたいだが、そこが嫌味にならないのは、それまでのキャラ立ての賜物でしょう(日野さんはもちろんだし、火の字が恋愛ネタに弱そうなの前から出ていたから)

金色頭は、脳に障害があるのではと思えてきました。男向けのハーレムアニメのボケヒロインキャラでもあそこまで頭が危ない人はそういない気がします。この人でラブコメするのは大変そうではある。切れると怖いとかもアレだし。

そしてなんだかんだで主人公が気になってしょうがない月の人。ツンデレですな。しかし大昔からあるキャラ類型なのに、こうやって名称がつくと、それだけで、にわかに薄っぺらいキャラであるような気がしてくるから不思議だ。

しかし、木の先輩は、起き抜けに一体どこからティーセットを出したのだ。わざわざ台所まで行って作ってまた戻ってきたのか、実はお湯から何からあそこにワンセットそろえてあったのか。どちらにせよ、いまのところもっとも笑いが取れるキャラではあります(二番は月)。

主人公はまじめに練習。結局やる側の気持ちに収斂する流れは、いつもと同じだが、ふっとあたりから音がなくなるシーンに詩情があった。

『気がつけば、それは初めからそこにあったのだ』(by内田善美)

漫画からの連想はその後もあって、お菓子を食べるシーンの「しゃーわせ」は榛野なな恵の「Papa told me」のオマージュかと思ったりもしました。後者はともかく前者は作り手とはたぶん関係ない話ではあるけど。

 そして同姓のヒロインに萌えキャラ認定された冬海さん。シナリオ的も男キャラにも完全に無視されて少し気の毒である。

とまあそれぞれのキャラ描写は申し分なかったのだけど、合宿話としては、火の字と日野さんと土浦君の波乱含み、の紹介だけに終わってしまって、イベント不足でいまいち。もう一話ぐらい使って、ゆっくりやってほしかったですね。