第五話

 幽霊さんの話のつづきにして完結編。
 ずいぶんと性急に事を処理するんだなあと思っていたら、処理しないから性急であったのでした。やられた。
とはいえストーリー面では、部屋指定の謎や前エルダーがらみといった幽霊さんが中心になる話題はほぼ解決してしまったので、彼女はレギュラーキャラ化ししつも実質ただのにぎやかしキャラになっていくのだろうことは想像に難くない。まあマルチエンドもののシナリオを総花的に消化していくとしたらこうするしかないのだろう。
 まあフェイクとはいえ、昇天のエピソードはけっこうよかった。地縛霊っぽいのに、結界のシステムを破るかのようなやりかたで建物から出られるとかはちょっとどうよという気もするし、やっぱり蓄積が乏しすぎるので、微妙に空々しいのは如何ともしがたいのだけど(といって、ある程度キャラがなじんでからだと、フェイク落ちがやりすぎになってしまう――難しいですな)。
 しかし前回から気になっていたのが、主人公にさわれるが、他のものは透過する、という設定なのに、シーツが盛り上がっていたのは何故? 大学の教授が偉そうに言う通り、膨らんで見えたのもやっぱり共同幻想

 そういえば、きっとゲームでは昇天の儀式はキスでは終わらずきっちりヤるんだろうな(まさに昇天ですな)と思いながら、幽霊とセックスをすると精液はどうなるのでしょう、とかよけいなことも考えました。どうなるんでしょ?
 あ、これは天使は針の上で何人踊れるかの類の問題だな。