第十九話

まず間違いなくシリーズ最低の一編。
 前回の内容をまったく受けずに始まる冒頭などは軽いジャブで、「このあたりで会った人間とは関わってはいけない」といった次のシーンでその森の人間を助ける話が始まり、なまずの全体重がかかってもちぎれないタフな体を持つ少年、三銃士一の戦士だけど、とんぼが木になって仲間を危機にさらす赤ずきん、解読するには火の草がとかいって、どこにあるのかも言わない白雪姫、どこにあるのかも聞かずにそれをとりにいくと言い出す赤ずきん(場所を知ってるならそれぐらいは言え)、そして歩いていける距離に都合よくある火の草、結果から出てはいけないといわれた三秒後には水が必要だと結界を後にする主人公、水を汲んだら今度は街に行ってみたくなる主人公(お前は狼に水が今すぐ必要だからとりきたのではないのか)、先に狼に言われたことは完全に忘れて街の人間と普通に話す主人公、かばってくれたのいいが、日が暮れる前に町を出ろと言いながら、樽の中に主人公を入れるおばあさん(樽ごと抱えて村から外に出してくれるというような知恵は無論ない)、壮太を助けるといって正面から突っ込む武力的にはいまいちな白雪と茨、よく判らんがただ草をせんじて飲めば助かるらしい狼の病気(回復魔法とか薬草学の知識はいらない模様)、すごい強いらしいが番組を終わらせないために今回は見逃す人狼王、などなど、なんかほかにもいくつかあった気がするが思い出せないくらいむちゃくちゃがぎっちり詰まった二十五分でありました。もうちょっとがんばってください、シナリオの広田光毅さん。