第一話

ボーイズゲーのアニメ化。
ゲームの漫画版のほうの作者名がクレジットにあるから、ストーリーやキャラ面は漫画版に近いのかもしれない。
がしかし、メインの男キャラを次々と映し出していく冒頭からこてこてのゲームテイストである。しかもマイネリーべ並に作りすぎたキャラが素敵すぎである。なかでもロン毛の色男と青い髪のツンデレなんだかただの傲慢なんだかわからない男のキャラがおもろい。

話のほうはというと、どこにでもいる普通のヒロイン(内気どじっこ系でなく、割とアグレッシブな、BBBのコンプロマイザーさん的なキャラ)が、学園に生息する妖精に導かれて音楽の道を目指す……というのを核にして、あとはわらわらと沸く男との絡みが描かれていく模様。
演出も作画も飛びぬけたものはない分、安定して進みそうだが、メインの相手役が先述の青い髪らしいのが、ちと不安。ギャグマンガになりそうである。

しかし、主人公を巻き込まれ型にしたことで必然的に生じる障害――ぽっと出では決してものにならない楽器演奏――をどうするかと思ったら、「魔法のバイオリンなので誰でも弾ける」と、堂々開き直ったにはちょっと感心。
思いっきりゲームチックな発想(というかゲームがそうなんだろう)だけど、音楽を技術の問題でなく気持ちの問題へと集中させるいいアイテムではある。
まあ、ある程度は練習が必要、みたいな話もあるとは思うが。とりあえずその辺は次回の「演奏」でわかることだろう。

ところで、各キャラにつき演奏担当が付いていて、クレジットまであるのは、音楽面に手を抜かない表明であるのだろうが、あるいは、そのメンバーによる演奏アルバムを出す前ふりなのだろうか。