第一話

 吸血鬼の存在が一般化している世界での、ハッタリ全開バトルアクション……らしい。吸血鬼ハンターDとかヘルシングとかトリニティブラッドとかの系列に属するものと思っていいだろう。

 映像的には先にハッタリと書いたように、長剣の一閃で敵を何人もまとめて撃破したり、結界とやらで銃弾をことごとく止めて、発射元に弾き返したりと、吸血鬼の万能無敵感を前面に出した戦いを見せてくれてなかなか。

プロローグと本編でのキャラの落差がありすぎるとか(そしてそのどちらもありきたりすぎてインパクトがないとか)、次回への引きがどうも弱いとか、イノセントヴィーナス並に話の本筋がまったく見えないとか、気になるところもないでもないが、ドラマ性よりも、サーカス的なバトルを豊富に見せてくれるようなら、なかなかいけるかもしれない。作り手の演出力と、アイディア、そして予算的にどこまで出来るか、というところでしょうか。