第二話

ブコメはオマケ程度で、主人公が演劇部を発足させようとする話が続くのであった。
 っていうか、生徒会イベントとぶつかっても平気って、客がこなくてもお構いなく演技するって意味かい! てっきりファッションショーに芝居しながら乱入して、客の心を掴もうとするが……みたいな展開だろうと思っていたのに。確かに意外な展開ではあったけど。

 意外といえば暴走族の登場も凄く意外で(作中のどこかで「松笠」という言葉がでていたから伏線は張ってあったみたいだが)、一体何がしたいのかわからないこのアニメの本質をよく象徴していたといえないこともない。
 鬘がたヘルメットはほんの少し面白かった。大人の事情ネタでは『クロマティ高校』の「下駄箱買ってこい」なんかには到底勝てないにしても、そう悪いものでもないとも思う。

 生徒会のほうのイベントはコスプレネタとしても全然面白くないのが困りもの。サービスカットという名目で、時間稼ぎをしているようにしか思えない小刻みアイキャッチのほうがまだ面白いような気がする。そういえば『愛の嵐』のコスプレを蟹がしていたが、他もみんな映画のパロデイだったか知らん(あるいは『爆れつハンター』のつもりなのかな)。

 そんなこんなで主人公の勧誘話は、そこそこ動いて面白かったが、ネタとしてはパンチのないチャンバラ格闘でうやむやに終了。そしてクロガネさん攻略フラグが「主人公に」立った。

 この話、もしかして主人公が幼馴染と結ばれる話じゃなくて、「ツンデレ」(ということに宣伝上はなっているが全然ちがう気がする)な同性のヒロインたちを篭絡していく話なのか?
 本編エピローグがそのまま次回予告になっている仕掛け自体は悪くない。
 しかしこうやって見ていくと、どれも小粒というか、散発的なねたしかないのがさびしい。スタッフもうすこしがんばれ。

 そういえば、蟹の人の喋り方が妙に癇に障るのはなにかな。演劇的な台詞回しは、下手な人がやると聞き苦しいってことかね。