第二十話

そろそろ突っ込むのもだるくなってまいりました。なんか弱い者いじめみたいな感じもあるしねえ。歯ごたえがほしい。
 さて本編。
 前回のラストをずるずると引っ張った冒頭を除くと、あとはデートの話。凛の無理やりすぎる笑い方や、デートの誘い方、イリヤ気絶、その他、妥協を知らない寒さが炸裂していてある意味すばらしい。
 肝腎のデートは原作がそうであるように、それっぽいイベントをダラダラ並べるだけで、ご両人の心情は全然見えてこない素敵な仕様である。
 そして主人公のありえない空気の読めなさ加減を全力投入した橋での対話の場面で、ドラマは(負の)最高潮に達する。
 そのへんの高校生が、見かけ同世代実質けっこう年上の王としての為政経験者、しかも名君と謳われた人物に対しておまえ呼ばわりで、王のありかたをお説教する――なんて並の神経では絶対出来ません。そういった意味では英雄的な行為といえましょう。
 それに対して同じぐらいレベルの低い反論をするセイバーもセイバーだけど。いろんな意味でアーサー王の名を汚してるぞ。

 ラストは金色の人登場で次回はバトル、だがしかし、この人たちの危機管理の精神と学習能力のなさは本当にすごいな。