第十九話「黄金の王」

「私はただ、黄金の雨を浴びているあなたが見たかっただけ……」

 と思ったかどうか知らないが、黄金の人の登場でございます。予想通り(というかようするに原作準拠の展開なわけだが)、彼が出てきたらば、キャスターご一行はあっさり退場。やたら弱いというよりもう戦う気がなかったんでしょうな。無意味に桜を使って時間を稼ぐわけです。あ、でもキャスター&スーパーティーチャーが徹底抗戦してたら、もっと活躍できたかも? あ、面倒ですね、スタッフが。

 本格登場の黄金の人は、双葉探偵事務所の職員が更正しないでチンピラのまま成人したらかくもあろう、という演技でしたね。威厳ゼロ。それが・あなたの・いい・ト・コ・ロ? 

 シュシュシュと降り注ぐ剣の雨……もなかなかにしょぼくていい感じです。宝具を一本一本書くのは大変ですしね。たしか原作でも光の雨的な表現だったし。
 音は、原作だとやたら派手な効果音はまったく採用されてなかったですが、そういえば、原作のあの音は一体なんの音だったんですかね。地面に突き刺さる音? それだと、もう地面が一瞬でハリネズミ状態で大変なことになりますな。ゲーム版の威勢のいい音は、描写さえしないでおけば、地面に林立する剣、という事後処理にてこずりそうなシチュエーションをごまかせるというノベルゲーの特質があってこそ可能だったということなのでしょう。

 一方、セイバー小次郎戦は、カットごとに剣の長さや太さが滅茶苦茶だったりかなりファンキーな感じでした。なんで勝ったのかもアニメ版では不明だし。

 先週ふらふらになってた凛は一週間のうちに傷を直してた模様。さすが魔術師ですね! 

 後半は、シリーズ恒例、お喋りスペシャル。
 士郎くんは町を焦土にしたのがセイバー&キリツグと聞いても何も思わないのでしょうか? おーい、君の実の家族(生後すぐに孤児になったわけじゃないよね?)を焚き付けにした犯人の一人が目の前にいますよー! 大体目的のためには手段を選ばないなんて、かなりの「悪」じゃないかと思うんですが。いいんでしょうかね? 自称正義の味方志願的には。

 そしてなんか放送事故のような中途半端な引き。たった一回休んだだけで、シリーズ定番の復活です。先週の頑張りはいったいなんだったのでしょう。偶然の産物?