C71。レポートと言うほどものではない。

上の写真はまるで謹賀新年の挨拶のようですが、よく見て、そして見る人が見れば、そうでないと判るはずでございます。まあ、そう見られて困るというわけでもないのですが。

さて、最終日だけ参加してきたわけです。始発でいくとやっぱり寒いとか、iPodのシャッフルが今日は「ランダム」性を発揮しすぎとか(ソウルフライ、美狂乱、FSOD、ガンズ、グルダと、ジャンルを跨ぎすぎてたかと思うと、数曲おきにスティーリーダンをやったり)、寒いときに寒いところにいる人々の物語をじっくり描写するダークタワー最終巻を読むのちょっときついとかはまあどうでもいいことですが、今回は超大手にいかないこともあり、けっこうのんびり会場をうろうろできました。
 で、いわゆる島中や壁のサークルをだらだらをひやかして、全体の傾向を探ると、相変わらずハルヒ多いながら、どちらも前回の勢いはなく、ここのところ下半身方面に猛攻を仕掛けている週刊少年ジャンプ系(ToLoveる、エムゼロ)と、コードギアスが台頭してきたかなという印象。フェイトとひぐらしはずいぶんと減ったような。
 大物に一極集中する状況より群雄割拠のほうがいろいろと面白いので、この傾向はすこしうれしいかもしれない。

 今回は同人以外にも企業スペースのほうにも行ってリーフのアレンジCDなんかも買ったのですが(鎖のサントラは売り切れてた)、以前買ったときと同じキャラが表紙を飾っているのは、一体なんなのでありましょう。買いに行っても売り切れていることもあるのに、買えたときに限って同じキャラというのも不思議ですが、そもそも真琴って人気キャラだっけ?

 帰りは新宿に行って、ディスクユニオンで全品一割引の札につられて、キースジャレットのパリコンサートとクレイドルオブフィルスのダムネイションアンドアデイを買い、さらに近所のGEOでデッドエンドのデッドラインが、置いてあることすらびっくりなのに、なんと180円という異常価格(*1)で売っていたので、無知よありがとうと思いながらなにくわぬ顔で購入。
 かくして寝不足ながら(というか30日からほとんど寝ていない)、さまざまな収穫にほくほくして帰宅したのでありました。

 家では早速デッドエンドをかけつつ、ほかの戦利品をあらためたわけですが、目当てのブツでない、その場での衝動買いした作品でひとつ、とてもいいものがあったので(*2)、それだけでもコミケにいった価値があったかなと、という気になったりして、それはレアCDに突然であったときの感動とも通底するものがあり、人類にとってのその存続の目的とは究極的には、予期せぬことに出会うこと、であるのかもしれないと、思ってみたりもしたのでした。

(*1)ヤフーオークションなどでは反対の意味の異常価格で取引されている。
(*2)もしかすると有名なのかもしれないが、ユニゾンベルというサークル(主宰:野中友)の創作同人がとてもよかったのです。「青春」や「青春もの」へのアンビバレントな感情が直球で出ていて、それ自体が見事な「青春」の描出であり、見事な「青春もの」になっているという。作者が当初の予定と違ったとかチェックできてない万全でない作品というようなことを書いているけど、むしろそういう計算から外れたところが作品の力になっているように思う。狙いすぎると嫌味になるテーマだし物語だから。絵も好み。どこかで見かけたら、手にとって見てください。「Welcomehome my babies」というタイトルです。